探偵の調査は違法?合法?

探偵の調査は違法?合法?

今回は探偵の調査の合法性についてです。

結婚する前に相手がどんなひとなのか?などでする「素性調査」

これは、違法なんじゃないかと思われる方もいますが、探偵が学歴・職歴・異性関係・婚姻歴・人柄や周りの評判・借金の有無を調べることは合法です。

では、なんでも調べていいのかと言えばそうではありません。

差別につながるような調査は日本国憲法で、差別を助長する行為は認められてないので違法となります。

差別につながるような調査とは?

特定の地域の出身かどうか調べたり、犯罪歴や両親が帰化しているかどうかなどの調査のことです。

このような調査は、差別を助長する恐れが高いので依頼は受けられません。

 

次に「盗撮や盗聴」はどうでしょうか?

普通は違法ですが、これも間違った使い方さえしなければ合法となります。

自分の自宅や家族名義の車に盗聴器をしかけても違法にはなりません。

では何が違法になるのか?

他人の敷地に不法に侵入し盗聴器や盗撮器を仕掛けた場合に家宅侵入罪に問われてしまう可能性があります。

法を破って手に入れた証拠は裁判では無効になります。

 

では、「張り込み・尾行」はどうでしょうか?

ストーカー行為や付き纏いにならないのかと思う方もいるでしょう。

依頼を受け仕事としての「張り込み・尾行」をしている探偵は、ストーカー行為や付き纏いの定義には当てはまらないのです。

では何が違法になるのか?

「盗撮や盗聴」の時にも記載しましたが、他人の敷地に不法に侵入した場合に家宅侵入罪に問われてしまいます。

後、尾行をする際には交通ルールにも注意が必要となります。

尾行しているから交通ルールを破っていいというものでもありません。破れば当然、罰則がきます。

 

最後に「聞き込み調査」

聞き込みに対しては逆に違法なことがあるの?と考える方もいると思います。

聞き込み調査自体は問題ないのですがそのやり方によっては犯罪となります。

では何が違法になるのか?

たとえば警察官と名乗っての聞き込みをした場合、「官名詐欺」にまります。

住所などの個人情報を得るために宅配業者を装い調査したりする事も「探偵業法」に抵触するので違法となります。

 

探偵事務所はどんな調査でもするわけではありません。

違法な調査をするような探偵は届出をきちんと出していない可能性が高いです。

 

ご依頼される際はその探偵事務所はちゃんと届出を出しているところかどうか?

きちんと合法な調査をしてくれるか見極めてご依頼しましょう。